日本心理学会第88回大会 公募シンポジウム

マインドフルネスと精神神経内分泌免疫学

企画代表者、司会者    山田 クリス孝介  (東海大学)
話題提供者    伊藤 義徳  (人間環境大学)
話題提供者    村上 裕樹  (大分大学)
話題提供者    藤野 正寛  (NTTコミュニケーション科学基礎研究所)
指定討論者    大平 英樹  (名古屋大学)

    マインドフルネス(mindfulness)は長らく注目され、心理学領域でも多くの研究が行われてきた。その一方で、マインドフルネス研究の質が問われている現状もある。他方、神経科学的アプローチによりマインドフルネスが脳機能等に与える影響を解明しようとする研究もあり、今後のマインドフルネス研究の発展が期待される。精神神経内分泌免疫学領域でも少数ではあるが徐々にマインドフルネスをテーマにした研究が行われ始めている。本シンポジウムでは、マインドフルネスの基本的な定義と概念について確認をした後(伊藤)、精神神経内分泌研究(村上)と認知神経科学研究(藤野)における最新の知見を紹介することで、マインドフルネスをテーマにした精神神経内分泌免疫学研究の課題や可能性、研究の意義について議論する。これからマインドフルネス研究に着手しようと考えている研究者や実践家で、特に生理指標の測定を行おうとしている方々はもちろん、既にマインドフルネス研究を行なっている方々にも参加いただき、本領域の今後の展望について理解を深めたい。