日本心理学会第84回大会 公募シンポジウム

母と子の精神神経内分泌免疫学

企画代表者、司会者    山田クリス孝介  (順天堂大学・慶應義塾大学SFC研究所)
企画者    井澤 修平  (独立行政法人労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所)
話題提供者    永岑 光恵  (東京工業大学)
話題提供者    福田 早苗  (関西福祉科学大学)
話題提供者    崔 多美  (浜松医科大学)
指定討論者    岡村 尚昌  (久留米大学)

    心理学において、母子関係は多くの研究者の興味を惹きつけてきた。心理学以外の学問領域においても多くの研究が行われており、母と子の関係が胎児期だけでなく出生後の子どもの発達あるいは母親の健康状態などに大きな影響を与えることが知られている。これらの研究により、他の研究テーマの例に漏れず、母子関係においても心理社会的要因と生物医学的要因が相互に作用していることが明示されており、精神神経内分泌免疫学(PNEI)における重要なテーマである。しかし、研究知見に一貫性がないものもあり、未だ研究疑問が多く存在する。本シンポジウムでは、PNEI領域における母と子の関係に関する研究を取り上げ、最近の研究動向を概観するとともに、今後の課題や研究の意義について議論する。