日本心理学会第75回大会 ワークショップ

2011年の日本心理学会大会は日本大学文理学部(東京)で開催されました。

当研究会のワークショップは会期最終日(土曜日)の最初の時間帯でしたが、多くの方にご参加いただくことができました。

ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。


はじめに、当研究会幹事の井澤先生(労働安全衛生総合研究所)から、ワークショップ開催の趣旨と話題提供の先生方のご紹介がありました。


「心の健康とコルチゾール」
最初の話題は、菅谷先生(東京都医学総合研究所)から主にストレスとコルチゾールの関連についての研究をご紹介いただきました。菅谷先生はストレス関連疾患である過敏性腸症候群について精力的に研究を行われています。


「医学領域におけるPNEI研究の展開例」
福田先生(大阪市立大学)は、疲労研究に長く携わられているご経験から、医学分野でのPNEI研究の背景とともに、ご自身の研究についてご紹介いただきました。また、医学領域における倫理問題についても解説いただきました。


「体育学領域におけるPNEI研究の展開」
菅生先生(大阪体育大学)からは、近年盛んに研究が行われ始めた体育・スポーツ分野でのPNEI研究についてご紹介いただきました。菅生先生は唾液中コルチゾールを用いて、アスリート(競技選手)のストレスの測定と評価について精力的に研究されています。


指定討論
最後に、当研究会の委員の一人である津田先生(久留米大学)から、全体を通してのご感想と、各演者に対するコメントと質問をいただきました。津田先生は先駆け研究者の一人として、我が国のPNEI研究を牽引されてこられました。最近では英国のSteptoe先生と共同研究を行うなど、国内外の第一線でご活躍されています。