日本心理学会第86回大会 公募シンポジウム

精神神経内分泌免疫学のカレントトピックス

企画代表者、司会者    堀内 聡  (比治山大学)
話題提供者    坪井 宏仁  (滋賀県立大学)
話題提供者    上野 将玄  (公益財団法人たばこ総合研究センター)
話題提供者    青木 俊太郎  (福島県立医科大学)
指定討論者    岡村 尚昌  (久留米大学)

    精神神経内分泌免疫学(PNEI)は、心と身体(神経系、内分泌系、免疫系)の相互関係を研究する分野である。PNEIの研究テーマは、ストレス、健康、睡眠、認知・意思決定、母子関係など幅が広い。また、PNEI反応の測定が容易になってきているため、心理学分野におけるその重要性は増してゆくと思われる。「精神神経内分泌免疫学のカレントトピックス」と題する本シンポジウムでは、PNEIに関する最近の研究動向を共有するために、3名の話題提供者が研究成果を紹介する。青木は脳血流等による慢性疼痛に対する心理療法の効果の把握や予測に関する研究成果を報告する。上野はトリーア社会的ストレステストのオンライン版(TSST-OL)に関する研究成果を報告する。坪井はCOVID-19ワクチン接種時の心理状態とその後の抗体価に関する研究成果を報告する。その後、健康心理学と生理心理学の専門家である岡村の指定討論を通して、PNEIが心理学分野にさらに貢献するための課題や今後の方向性について議論を行う。