日本心理学会第78回大会 公募シンポジウム

ストレス研究における生理心理学の意義

企画代表者    堀内 聡  (北海道医療大学/日本学術振興会)
企画者    井澤 修平  (労働安全衛生総合研究所)
企画者    矢島 潤平  (別府大学)
話題提供者    津田 彰  (久留米大学)
話題提供者    田中 豪一  (札幌医科大学)
話題提供者    野村 収作  (長岡技術科学大学)
指定討論者    坂野 雄二  (北海道医療大学)
司会者    山田 冨美雄  (大阪人間科学大学)
司会者    岡村 尚昌  (久留米大学)

    ストレスによる健康被害の拡大に伴い、その予防や対策に関心が集まっており、ストレス研究に向けられた期待は大きい。ストレス研究の方法論の1つに生理心理学(心理学的事象と生理活動との関連を研究する学問)がある。生理心理学では、主観指標だけでなく、生理指標を同時に測定する。近年のこの分野の進歩は著しい。他方で、研究が極めて細分化しているのが事実であり、非専門家にとってはその意義が捉えにくくなっている。ストレス研究における生理心理学の意義とは何であろうか。また、生理指標を測定する長所と短所は何であろうか。本シンポジウムでは、生理心理学(津田、田中)と人間工学(野村)からのシンポジストが最近の研究を紹介しながら、ストレス研究における生理心理学の意義に言及する。その上で、指定討論者(坂野)は、これらの発表を応用的な視点よりまとめる。ストレス研究における生理心理学の意義をいま一度考える機会としたい。