日本心理学会第73回大会 ワークショップ

精神神経内分泌免疫学におけるコルチゾール研究の最前線

企画者    三重県立看護大学  磯和 勅子
企画者    名古屋大学  大平 英樹
司会者    文京学院大学  長野 祐一郎
話題提供者    日本大学  山田 クリス孝介
話題提供者    東京工業大学  織田 弥生
話題提供者    国立精神・神経センター  堀 弘明
指定討論者    国立精神・神経センター  永岑 光恵

  精神神経内分泌免疫学(Psycho-neuro-endocrino-immunology:PNEI)は、様々な生物学的システムの統合的な機能と、そこでの心理的要因の影響を解明しようとする研究分野である。コルチゾールは、PNEIにおける代表的な指標として多くの研究において用いられており、ストレスを反映するマーカーとしての役割に加え、脳へのフィードバック的影響により中枢と末梢の双方向的関連のモデル物質としても有用である。また、唾液中から簡便に定量できるため心理学研究においても利用しやすい。そこで本ワークショップでは、コルチゾール研究の最新の動向と発展に焦点を当てる。まず基礎研究として、急性ストレス事態のコルチゾール反応について報告し(山田)、次いで、慢性ストレス事態がコルチゾールの日内リズムに及ぼす影響について報告する(織田)。さらに応用研究として、デキサメサゾン/CRHテストを用いた健常者とうつ病患者の比較研究を報告する(堀)。それらの知見に基づき、近年のコルチゾール研究における問題点と心理学への貢献可能性について討論する(永岑)。