日本心理学会第73回大会 ワークショップ

こころと健康の精神神経内分泌免疫学

企画者    三重県立看護大学  磯和 勅子
企画者    名古屋大学  大平 英樹
司会者    名古屋大学  大平 英樹
話題提供者    文教大学  石原 俊一
話題提供者    大阪市立大学  福田 早苗
話題提供者    国立精神・神経センター  川村 則行
指定討論者    九州大学  神庭 重信

  精神神経内分泌免疫学(Psycho-neuro-endocrino-immunology: PNEI)は、精神と身体との相互関係を解明することで、新たな人間観を模索し、さらには疾病予防や健康増進への貢献をめざす科学である。提唱されてから25年、PNEIは、医学、神経科学、心理学、人間工学など、様々な領域で独自の発展を遂げてきた。しかし、実社会に対して健康についての有益な提言を行なうためには、より精緻な証拠に基づき、より応用可能性の高い研究を進めていく必要がある。そのために今後は、領域特異的に得られてきた研究技法と知見を総括し、統合的なPNEIの体系が確立されるべきである。そこで、本ワークショップでは、心理学、神経科学、医学、の専門者から、領域特異的なPNEIの方法と最新の研究成果を紹介して頂いた上で、それぞれの学問領域を超えた視座からPNEIの新たな発展を目指した議論を展開する。